「Q.好きなおにぎりの具は?」って突然聞かれても良いように答えを用意しておきたい
「Q.好きなおにぎりの具は?」
今まで生きてきて、誰もが一度は耳にしたことのあるこの質問。
さて、あなたならどう答えますか?
質問に対して、真っ当に答えるも良し、全く予想できないような回答で攻めるのも良し。どう答えるかはその人の自由です。
特に最近では、変わり種のおにぎりの具も出てきています。
例えば、ベーコンチーズや煮玉子、ソーセージなど、絶対美味いやんけ!と言わんばかりの商品が次々と発売されています。
おそらくこの世で、ご飯に合わない具材は、グミとラムネくらいだと思うので、おにぎりの具の企画会議でアイデアを出すときは、一生困らないと言っても過言ではありあせん。
そんなこんなで、あなたの「好きなおにぎりの具」は、思い浮かんだでしょうか?
そもそもこの質問に対して、「何を持って“好き”と言うのか」という疑問は、多くの人が抱える問題だと思います。
多くの人は、普段から「私/僕が好きなおにぎりの具って何なんだろう...?」って考えることほぼほぼ無いでしょう。
なので咄嗟にこの質問をされた時に、困ってしまうのは当然のことと言えます。
すなわち、“好きなおにぎり”の定義は、“なぜか分からないけれど、コンビニに行くと、高確率で買ってしまうおにぎり”でほぼ間違いないでしょう。なぜなら、“好き”という気持ちを深堀りしていくと、結局‟なんとなく”という回答に辿り着くと考えるからです。
これ以外の定義なら、“彼氏/彼女がずっと特定のおにぎりが好きだったから、彼氏/彼女に対する“好き”という気持ちと相まって、おにぎりの具も好きになってしまった”や、小さい頃、母親が握ってくれたおにぎりの具は変わらずいつも同じだったから、その哀愁漂うような懐かしい気持ちが忘れられずに、今までずっと好きだった”のどちらかでしょう。いずれにしても、“好き”という気持ちと熱意はさほど変わりません。
“好き”という気持ちに、理由なんて必要ないのです。
さて、このように“好き”の定義を踏まえた上で、好きなおにぎりの具を考えてみましょう。
とりあえず、野球の打線を組んで、定番のおにぎりの具とそれぞれの特徴を列挙してみたいと思います。
1番 センター おかか
THE おにぎりの具と言って間違いないでしょう。おかかは、子どもから大人まで嗜める具で、嫌いな人はおそらくいないでしょう。ずっと変わらない味、そうつまり、おかかは私たちみんなが持ってる共通認識、おふくろの味なのです。今一度、おかかに触れて、懐かしき思い出に浸ってみるのも良いかも知れません。
2番 ショート 昆布
昆布の佃煮とご飯の相性の良さは、MA-1とパーカーの組み合わせくらい抜群でしょう。濃過ぎず、薄過ぎずの丁度いい塩加減のバランスが、おにぎりを美味しくさせてくれています。古くからある日本の味と言っても良いかも知れませんね。
3番 ファースト 鮭
シャケも定番中の定番ですね。おにぎりの具だけじゃなく、鮭の炊き込みご飯など、一般的な家庭料理の立ち位置としても、猛威を振っています。本当にこの”鮭の炊き込みご飯”っていう名前だけでご飯いけそうですもんね。ちなみに学校の給食で好きなご飯BEST2は、わかめご飯と鮭の炊き込みご飯でした。そりゃ、「無人島に持っていきたいものは?」って聞かれたら、迷わず真っ先にわかめご飯って答えますよね。
4番 レフト 海老マヨネーズ
天才です。僕はこの、エビマヨ×ご飯の組み合わせを考えた人に国民栄誉賞を送りたい。美味過ぎて美味いです。そもそもマヨネーズとご飯って合うの?こう思われた方も多いかも知れません。疑問という人間の本能的思考に駆られて、エビマヨを今の今まで避けてきた方もいるかも知れません。でも安心してください。あなたのその疑問、最初の一口ですべて撤回して見せます。そう、ただあなたは、なんの偏見も持たずに、ただただエビマヨを口に持ってくるだけなのです。それだけで、目の前の景色が、世界が変わります。なんだこれ。
5番 サード ツナマヨネーズ
やはりマヨネーズは強いです。ツナとマヨネーズ、本来出会ってはいけないもの同士が出会った瞬間に、ビッグバンが起こり、そしてそれに私たちも巻き込まれたのです。ちなみに、おにぎりの具としては、セブンイレブンが発祥だそうで、ご飯にマヨネーズをかけて食べる人の存在がヒントとなり、商品化に繋がったのだと言う。
6番 ライト 明太子
こちらもご飯との相性抜群です。明太子で画像検索してみて下さい。Top of the ご飯に明太子がのっている画像しかありません。ちなみに、画像を眺めている時の脳内BGMはビフォーアフターの曲でお願いします。ナレーションは各自で自由に入れましょう。
7番 キャッチャー たらこ
ここで、明太子とたらこって何が違うねん!と思われた方も多いかも知れません。ので、めちゃくちゃ簡単に、説明します。辛いのが明太子で、辛くないのがたらこです。しかし、明太子・たらこも、本来はスケトウダラの卵巣塩漬けのことを指します。よって、それほど違いはありません。それにしても、たらこや明太子って何でも合いますよね。たらこスパゲッティ、明太マヨ、明太子バター、明太トースト、明太子チーズ...。嗚呼、一度たらこパーティーでも開催しましょうか。
8番 セカンド イクラ
あのプチプチ食感がクセになりますよね。一度でいいので、ご飯の上に超高級なイクラをまんべんなくかけて、そこに醤油を垂らして、サッと混ぜてガーーーッと掻き込みたいです。最高の味を嗜んだ後は、彦摩呂風に「海の宝石箱や~」って言いたいですね。ところで、イクラは何の卵が知っていますでしょうか?そうです、イクラは鮭の魚卵です。ちなみに、数の子は鰊(にしん)の魚卵、カラスミは鯔(ぼら)の魚卵、キャビアはチョウザメの魚卵です。これで「キャビアって何の魚卵か知ってる?」という不意の質問にも対応出来ますね。
9番 ピッチャー 梅干し
原点にして頂点、究極にしてシンプルなおにぎりの具。好き嫌いが別れる具でもありますが、僕は好きです。梅干しが今のように、一般家庭の食卓に並ぶようになったのは江戸時代だそう。そして様々な時代を経て、ある時は梅を「薬」や「縁起物」として珍重されてきたと言います。梅から連想されるもの、例えば日の丸弁当、紅梅色、日本画など、古くからあって沢山の人に嗜まれてきた、日本伝統の食材と言っても過言ではないかも知れません。僕は今、口の中に口内炎が出来ないことを祈るばかりです。
いかがでしたでしょうか?
あなたは突然誰かに「好きなおにぎりの具は?」って聞かれたら、何と答えるでしょうか?
僕なら迷わず、「‟好き”って、何を持って‟好き”って言うの?」と答えます。
めっちゃめんどくさい人ですね。
とりあえず、キャビアと数の子の魚卵だけ、すぐに答えられるようにしておきます。
ではでは!★★★★