Gummy Gummy Night Festival

時空を旅する

よろしくお願いいたします。

台湾旅行記 VOL.3

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いよいよ3日目です。3日目は友人の留学生の友達が台湾に帰国しているということで、一緒に行動することに。


11時過ぎの出発とかなり余裕を持ちながらホテルを出ました。またちょうど昼時の時間帯だったこともあり、とりあえず腹拵えをすることに。


ここでは留学生の方が気を使って頂き、本場の小籠包を食すことに。早速そのお店までMRTを利用して向かいました。


20分もしないうちに着きました。


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鼎泰豊(ディンタイフォン)というお店です。小籠包の本店ということもあり、平日の昼間にも関わらず人の数が尋常ではありませんでした。ムスカ大佐がもしあの場にいたら、間違いなく名セリフを叫んでいるでしょう。


約1時間くらい待ち、私たちは店内へと足を運びました。また店員さんの胸には、幾つかの国旗のバッチが付けられており、その国旗の国の言語を話すことが出来るという目印となっていました。バイリンガルトリリンガルの人たちが当たり前にいるこの空間に、殺伐さと活気を感じながら注文した料理が運ばれてくるのを待っていました。


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そして運ばれてきた料理がこちらです。高級感がヤバイです。小籠包から感じるセレブリティ溢れるその姿に惚れ惚れしながら、外見だけじゃなくて、中身もさぞかし素晴らしいんだろうとやや嫉妬の感情も含めながら、箸で小籠包を華麗に包み込みレンゲに乗せ、その姿、形、容姿を心行くまで嗜み堪能させて頂きました。


レンゲに小籠包を乗せ食べようとしている僕と、レンゲという最高のパートナーの上に乗せられ喜びの感情を抱いているであろう小籠包。このお互いに最高のフィーリングでぶつかり合った状態は、もはや生きていて良かったといったという低次元の感想では済まされないほど高次元のレベルで僕の頭の中はサーカス状態であり、ユートピアに満ち溢れていました。


一度口に入れると、小籠包の肉汁が口いっぱいに溢れ出し、今までで味わったことのないような香りと共に、味を感じる器官である味蕾にまとわりつき、無意識と美味しいと発していました。彦摩呂なら間違いなく「肉汁のサーカスや~」と表現するでしょう。


最後にデザートが食べたい」と誰かがこう言い出したので、何か頼むことに。色々な種類のデザートがあったのですが、ふとテーブルの端のメニュー表を見ると「チョコレート小籠包」なるものが咄嗟に目に入り、これは頼まざるを得ないということで、多少の勇気を振り絞り注文することに。


そしてやってきたのがこちら。


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思ってたよりチョコの主張が凄い。


熱いうちに食べたほうが良いということで早速お箸で摘み、食べてみることに。というかチョコを包んでいる小籠包はどんな気持ちなんでしょうか。本当はお肉、エビ、蟹味噌などを包み込みたいのが小籠包の本音なんでしょうけど、チョコレートを包んでいる気持ちは如何なものなんだろう。


普段は全然人が集まるパーティやBBQなどには足を運ばないけれど、友人から誘われたので気分も乗らないまま渋々行くことになったが、行ったら行ったらで意外と楽しくて、猫被っていて普段の自分は出せなかったものの、新たな自分が再発見出来たような気持ちなんだろうか。「チョコレートを包むのもアリだな、と小籠包自身が少なからず思ってくれれば、僕はこの目の前の小籠包を曖昧な感情抜きで食べることが出来る。だからせめて悲しまないで貴方は貴方らしく、小籠包らしくいてほしいと願いながら僕は口に近づけていくのであった。


肝心の味の方は、全員一致で「意外と合う、むしろ美味しい。」でした。チョコとどのような形で口の中にパフォーマンスが繰り広げられるのか期待していたが、思った以上に良い具合に絡み合っていました。何よりチョコと小籠包、それぞれの長所が互いに喧嘩せずに相互作用し合い新たなハーモニーを作り出している。これはもはや芸術と言っても良いでしょう。


私たちは、凝縮された時間と小籠包の味を嗜み、鼎泰豊を後にしました。


次の目的地に行くまでに辺りを散策していると、何やら賑わっているところが。


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そして色々と見渡していると、こんなものが売っていました。


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このセクシーで美しすぎるボディ、腰のくびれ、細いウエスト、どこを取っても完璧と言わんばかりの体でしょう。また色がリアル過ぎて、逆に気持ち悪が際立っています。ちなみに男性の裸体バージョンもありましたが私たちは、一瞬たりとも見ることはせず、無意識と女性の方に関心が向いていました。


大学生の20代前半の3人が、女性の体に似せて作った飲み物をマジマジとこれでもないあれでもないと、どれを購入しようか悩んで試行錯誤しているこの光景は、傍から見るとさぞかし滑稽で気持ち悪い光景だったに違いありません。この時だけはきっと、小学生並みの精神年齢だったんだと思います。友人2人はその場のノリで購入していましたが、僕は冷静に考えたらいらないと思い購入しませんでした。


時間が割と押していたので、私たちは次の目的地である台北国立故宮博物院に行くことに。ちなみにこの故宮博物院は、世界4大博物館の一つで、古代中国の歴史的価値のあるお宝が約70万点も展示されているらしいです。


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これはもうポケモンチャンピオンロードと言っても過言ではないでしょう。待ち構える数々のトレーナーが、四天王に挑戦する者を一人残らず裁いていく姿が容易に想像出来ます。今までの旅で培ってきた経験値と勇気、磨いてきたセンスを全てぶつけるかの如く、友人の階段を一段一段と踏みしめるその背中は逞しかったです。メメントモリ。いつか必ず死ぬことを忘れるな。そんな名言が聞こえた気がしました。


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チャンピオンロードを抜けると立ちはだかってきたのは、the中国の建築様式とも言えるべき建物でした。仮にポケモンリーグと名付けても全く違和感がありません。おそらくチャンピオンはドラゴンタイプポケモンを繰り出してくるでしょう。


写真を何枚かとった後、博物館を見学することに。普段は17時までの営業時間でしたが、何故かこの日は21時まで時間を延長してやっていました。



正直、台湾の歴史を全く知らず、無知の状態だったので、本物の感動は味わうことは出来ませんでした。おそらく台湾の歴史に精通している人は、脳内から有り得ないほどのドーパミンを吹き出すのでしょう。そのレベルに達するにはあと1万年はかかりそうです。しかし、浅はかな知識ながらも見ていて楽しかったです。間接的ではありますが、中国の歴史を少しは学べた気がしました。


そして博物館を途中まで見学し終えた後、朝から一緒に行動していた留学生の友人とお別れすることに。台湾についての有益な情報をたくさん教えてもらい、本当にありがとうございました。私たちもとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。


そしてこの日はずっと歩き回り、バスも座ることが出来ずにずっと立っていたこともあり、足が悲鳴を上げていました。気持ち休憩し、次の目的地である士林夜市へと向かいます。


夜市までのバスがあるかどうか心配でしたが、なんとか間に合いました。バスの一番後ろの席に座ったのですが、有り得ないほどの振動が体を襲い、マッサージではない危ない違和感を感じながら、夜市まで暇を持て余していました。


15分ほどで夜市に着き、最後の台湾の夜を満喫するぞという心意気で夜市までの道のりを一歩一歩踏みしめながら歩きました。なぜなら明日の朝は有り得ないくらい早起きしなけらばならず、少しでも遅れると最悪フライトに間に合わず、帰れないかもしれないという事態に成りかねないからです。なので台湾を満喫出来るのも、この夜市での数時間のみです。これまでの旅行を頭の中で思い巡らしながら夜市まで行きました。もし旅番組だったら間違いなくMr.Children「終わりなき旅」が流れているでしょう。


夜市までの道のりを歩いていると、こんな看板を見つけました。


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寄ってみるとこんな感じ。


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トイレではありません、レストランです。ちなみに友達は、本物のトイレと間違えて普通に店に入るという失態を犯していました。そもそも便所というレストランの名前はもうちょっとどうにかならなかったのでしょうか。もし友人に「便所でカレー食べてきたわー」なんて言われた日には、僕はもう人間不信になりそうで怖いです。


今回はトイレっぽいレストランを取り上げましたが、逆にレストランっぽいトイレは存在するのでしょうか。外観はレストランなんだけれど、中は紛れもない立派なトイレ。「ご注文はお決まりですか?」の回答に、”大”か”小”で選ぶことが出来ます。汚いですね。この話はやめましょう。


さらに私たちは歩き、いざ夜市に一歩足を踏み入れると、そこは屋台屋台屋台の嵐。もはやどこかのお祭りに来たかのような錯覚を覚えました。屋台では台湾でしか食べることの出来ない現地の有名な食べ物から、臭豆腐やカエルの飲み物(?)など多種多様な種類で埋め尽くされていました。それにしても臭豆腐のにおいは未だに慣れません。においだけであの食感と後味が想起されます。


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僕は牛肉の何かとパスタを友達とシェアし、加えて鶏肉の串焼きを購入しお腹を満たしました。また屋台だけでなく、お祭りでよく見かける縁日もあり程よく賑わっていました。


このような活気溢れてエネルギッシュな夜市が毎日のように開催されていると思うと、本当に現地の人たちはパワー漲っていて何より元気が有り余っているんだなぁと感じました。


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また、夜市にはお土産売り場もあったので、九份で買い損ねたお土産を買うことに。現地の人は、私たちが一度お土産売り場に顔を覗かせると、狙った獲物は絶対逃がさない精神が炸裂し、私たちにグイグイと迫りよってきます。僕は内心、わざわざ丁寧にありがとと思いながらも満面の笑みで罪悪感交じりで「No,thank you」と言い、その場を立ち去りました。あの時、やたらグイグイ来てくれたおばあちゃんは元気なんだろうか。でもグイグイに負けてパイナップルケーキを買ったのでどうか許して下さい。そして何より健康に気を付けてこの先も幸せに生きてください。なぜか母への手紙っぽくなりましたが気にせず次に行きましょう。


夜市を出ようとしたら、こんな看板が。


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僕はまだちゃまだったので、この看板が何を意味してるかは分からなかったですが、友人は妙にテンションが上がっていたので、僕は温かい目で見守っておきました。強いてこの看板に一言添えるなら、ドストレート過ぎるのでもう少しオブラートに包んで欲しい」ということですかね。


士林夜市を後にした私たちは、まだ時間に若干余裕があったので、行くか迷っていた超高層ビル台北101タワーへと足を進めることに。


MRTに30分くらい揺られ、台北タワーに到着しました。タワーがライトアップされていると思って夜景を楽しみにしていたのですが、全くライトが点されていませんでした。また、あいにくの雨で風も吹いており、私たちの心も同じように曇っていました。


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そしてタワーの近くには、かの有名なLOVEのオブジェが。


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よく画像やメディアで見かけるやつです。私たちはこのLOVEのオブジェを見て、もし一晩ここで泊まるなら、どこのスペースが一番快適に過ごせるか」という議論をしていました。結果は”L”の広いスペースと、”E”の上半分のスペース一番快適なのではないかという結論に至りました。特に”E”の上半分は天候にも左右されず、割と快適に過ごせると思います。それに比べて”L”はスペースは充分に確保されているものの、雨が降ってきたらおしまいというデメリットがあるため、快適さはやや劣ります。逆に最も不快なスペース”V”の中という結論に至りました。特に寝る時なんかは、尋常ではない閉塞感に襲われます。これは間違いなく金縛りに遭うでしょう。むしろ既に物理的に金縛に遭っています。


時刻は11時過ぎ。雨風も強くなってくる前に私たちはMRTに乗り、ホテルに向かいました。


もう3日目になるとホテルが懐かしく、生まれ故郷のように思えてきます。侘しく寂しくも哀愁漂うノスタルジーを感じさせるようなこの気持ちに僕は、正直になれませんでした。居場所の大切さを思い知らされた瞬間でもありました。


時刻は11時過ぎで、やや小腹が空いてくる時間帯。台湾旅行最後の締めは、1日目にもお世話になったホテル近くの屋台玉子麺を購入し、旅行の思い出を振り返りながら「やはり安定で美味い」と深夜のカップラーメン効果にも気付く余地もなく、最後の疲れきった身体を振り絞り、堪能していました。


また、屋台のお姉さんから滲み出る優しさと温もりによって、私たちはいとも容易くハートを鷲掴みされました。むしろ惚れる以外の道筋は残されていませんでした。もしチャンカワイがその場にいれば、惚れてまうやろ~!」を鼓膜が破れるくらいの至近距離で2千回くらい叫んでいると思います。


そんな、もう二度と会うことの無いかもしれない屋台のお姉さとお別れして、私たちの故郷であるホテルへと向かいました。


ホテルに戻ったのは0時過ぎ。しかも明日は6時起と、訳が分からないくらい早い起床時間だったので、私たちは忍者のように支度を済ませ、光の速度でベッドインするはずもなく、結局ダラダラ駄弁っていて気付いたら4時でした。


ちなみにこの日の会話の内容は「イントロドン」で、実際に友人のiPodを使用し、イントロクイズ大会を開催していました。テレビでたまに見るイントロドンですが、やってみると以外と難しいことが実感出来ます。そもそも開始数秒だけ聴いて曲名を当てるというような状況は、普通の日常生活ではあまり体験することが無いため、困難を極めるのも当たり前です。


よって、イントロドンを極めるためには、イントロドンに特化した、開始数秒を聴いて歌手名と曲名を思い出す訓練をしないと厳しいと思いました。


イントロを聴くと、何となく分かる、メロディとAメロも口ずさめるけれど、何故か曲名が出てこないこのもどかしい感は、普段の日常生活ではあまり経験出来ないし、脳の活性化にも繋がると思うので、友達同士でイントロドン大会をやってみるのもアリだと思います。ちなみに私たちはアホみたいに2時間くらいやってました。


気付いたら4時になっていたので、このまま寝ると最悪明日起きられない可能性が否定出来なかったので、オールしようと思ったのですが、流石にちょっとは寝たいという願望から、申し訳程度で1時間ちょっと寝て6時過ぎに起きました。


前日にホテルを出る準備は万全だったので、特に焦ることもなく故郷と化したホテルを出ました。テレビ番組であれば、間違いなく泣かせにくるシーンでしょう。


7時30分過ぎのバスに乗り空港へと向かいます。当初の予定では、ホテルから空港まで3時間くらいかかるので7時30分のバスに乗らないと最悪フライトに間に合わない可能性があると聞かされていたのですが、なぜか30分くらいで空港に到着しました。滅茶苦茶朝早く出たため、空港で時間が有り余ってしまい、もうちょっと長くバスに乗っていても良かったんじゃないかと、早く着きすぎた余裕さから若干のふざけた感情も出ていました。


フライトの時間までは空港内でご飯を食べたり、お土産を見ていたり、通過を交換したりと時間の余す限り出来るだけ有意義に過ごしていました。


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11時45分間近になり、フライトまでの手続きをします。しかし逆に私たちは早く着いたその余裕さから、フライトに遅れそうになという失態をしてしまったので、とてもヒヤヒヤしてしまいました。


人生においても、何かと余裕があると逆にだらけてしまうのと同じように、ある程度の緊張感やプレッシャーは必要で、それが人生に幸福感や達成感、生きる希望をもたらすと思います。


安心は怠慢を引き出し、絶望は幸福を引き出す。


やっぱり人生って一直線だとつまらない。絶望という邪魔者と共に道を踏み外したら見える景色も違ってくると思います。


こんなことを考えながら、かなり急いで飛行機に乗り込みました。電車であれば次もあるからいいかと諦めることも可能ですが、飛行機はそうは行きません。というより飛行機に乗るためにあんなに急いで走ったのは初めてです。本当に迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。you are late!!!」スタッフの人に言われた言葉です。もう忘れません。


飛行機に乗り込むやいなや、すぐに動き出し、離陸します。僕は眠けがピークに達していたので、ファインディングドリーを見つつも深い眠りについていました。ファインディングドリーを見て10分くらいで睡魔に襲われたので恐らく内容の9割は理解出来ていなかったでしょう。ほぼ睡眠用BGMと化していました。贅沢すぎる睡眠ですね。


2時間半くらいのフライトを終え、無事に生まれ故郷日本に帰ってきました。


その後はそれぞれが違うルートだったので空港で解散。家に帰ると爆睡でした。狂ったように寝たので逆に疲れました。


こんな感じで台湾旅行は幕を閉じました。


なんか文字に起こすとキリがないですね。


初めての海外旅行ということもあり、不安や緊張感はありましたが、そんな負の感情を忘れるくらい楽しく旅行することが出来たと思います。


「また海外に行ってみたい?」という質問に僕は「イエス」以外の解答をしないと思います。


みんな同じ人間。線引きなんてあってないようなものです。



それでは今日はこの辺りで!


ここまで読んで下さり本当にありがとうございます!



謝謝!!