Gummy Gummy Night Festival

時空を旅する

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太陽系探索4日目/ドナテイ

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 読書感想文と人権作文とポスター、教科の宿題と自由研究。夏休みが始まって、どうにかして7月中にすべての宿題を片付けようと意気込むけれど、それは言葉だけで摩耗して、気付いたらお盆過ぎになっていたりして、もうすぐ夏休みが終わろうとするなか、必死で残りの宿題を片付ける、というのが定番の流れになっている。夏休みの宿題は面倒だけれど、一度そこに身を投げ出せば、意外と楽しいことに気付いたりする。夏休みの宿題は、夏休みを何倍にも楽しくするためのガソリンみたいなものだ。ひとつ宿題をやり終えた後の達成感は、夏休みを楽しくさせるエネルギーやパワーに変わって、蒸し暑い毎日を充実させてくれる。外の暑さに比例するように僕の心も燃えていき、お盆を過ぎたあたりから、少しずつ炎の輪郭は小さくなってゆく。

 お盆という連休は、一年のなかで数少ないダラダラとできるひとときだ。そして、地元では毎年お祭りが行われていて、どこからこんなに人が集まっているのだろうと不思議に思うくらい混雑する。盆踊りと浴衣姿、屋台のから揚げのにおいとリンゴ飴。目の前の景色ひとつひとつが、幼少期から紡いできた“夏”を感じさせる。何か正体不明の胸のざわめきで心が満たされる。屋台で買ったフライドポテトや、最後の最後で割れてしまった型抜き、暑い体に染み入るようなかき氷と夜空に打ち上げられた大きな花火。その中にいるときも、ちゃんと夏を感じ取れた。

 一日一日が同じ速度で流れていって、同じ空の下で同じ時間を刻んで私たちは生きている。遠いあの日の空も今日の空も同じ空で、宇宙規模で見れば変化なんて“ない”に等しい。けれど、それとは裏腹に、私たちの心はとどまることを知らずに育っていって、気付いたらこんなにも歳を重ねてしまっていた。こんなにも歳月が経っているのに、空は決して変わらない空で、だけれど私たちの心と体はもうすっかり変わり果てている。あの日見た空も今日見た空も、同じ空なら成長なんてものは存在しないような気がする。もしかしたら、こうしてあの日と同じままの気持ちで夏を感じることができるのも、当たり前の事象なのかも知れない。

 地球が生まれて46億年とかいうけれど、それに比べれば私たちの生きている時間なんてちっぽけで塵みたいなもの。だからこそ生きている意味、生きていく意味があるというか、こういう言い回しの類は耳にタコが出来るくらい聞いてきたけれど、やはり何度考えても不思議で壮大で神秘的である。彩りに彩りを重ねても真っ黒にならないのは、おそらく、塗られる色が透明に透き通っているか色のついた光源かどっちかだと思う。あの日は全くもって、今が遠い過去になって、未来の自分が過去のことを思い返すなんて考えもしなかった。だから将来がどうとか、過去がどうとか、考える暇もないくらい、今を精一杯生きるほうが、ひょっとして正解なのかもしれない。